ツボ押しは“おうちでできる鍼灸”
「忙しくて鍼灸院に通えない」「ちょっとした不調をその場で改善したい」
そんなときに役立つのが ツボ押し(指圧)によるセルフケア です。
鍼灸師が実際の施術でも活用するツボを、指で刺激するだけでも血流や自律神経が整い、体が楽になることがあります。
薬に頼らず、自分の体をいたわる習慣として取り入れてみましょう。
疲れやストレスに効くツボ
合谷(ごうこく)
手の甲、人差し指と親指の骨が交わるあたりにあります。
頭痛・肩こり・眼精疲労・ストレスなど、万能のツボと呼ばれるほど効果が広いです。
👉 押し方のコツ:反対の親指で5秒押して、ゆっくり離す。左右交互に数回繰り返す。
冷え・むくみに効くツボ
三陰交(さんいんこう)
内くるぶしから指4本分上、骨の後ろ側にあります。
女性特有の冷え、生理痛、むくみの改善に効果的。
👉 押し方のコツ:人差し指でじんわり押し、温かさを感じるまで30秒。
胃腸の不調・疲労回復に効くツボ
足三里(あしさんり)
膝の皿の外側のくぼみから、指4本分下にあります。
古くから「養生のツボ」として知られ、胃腸の働きを整え、全身の疲労回復に役立ちます。
👉 押し方のコツ:親指でグーッと押し、深呼吸しながら5秒キープ。
目の疲れ・不眠に効くツボ
神門(しんもん)
手首の小指側のくぼみにあります。
精神を安定させ、不眠・不安・緊張を和らげるツボです。
👉 押し方のコツ:寝る前に軽く押すとリラックスでき、眠りやすくなります。
セルフツボ押しのポイント
ツボ押しは強くやれば効果が出るわけではありません。
以下のポイントを意識すると、より効果的です。
- “気持ちいい”強さで押す(痛みを感じるほど強く押さない)
- 呼吸を合わせる(息を吐きながら押すと副交感神経が働く)
- 毎日少しずつ続ける(1日2〜3分でもOK)
ツボ押しと合わせたい生活習慣
ツボ押しの効果をさらに高めるには、生活習慣との組み合わせが大切です。
- お風呂上がりに行う:血流が良くなっているので効果アップ
- 温めながら行う:ホットタオルや足湯と一緒に取り入れる
- 寝る前に行う:リラックス効果で快眠につながる
まとめ
ツボ押しは、鍼灸院に行かなくても日常に取り入れられる簡単なセルフケアです。
肩こり・冷え・胃腸の不調・不眠など、症状に合わせてツボを刺激することで、体が軽くなり、毎日を快適に過ごせるようになります。
「ちょっと疲れたな」と思ったときに取り入れる習慣こそ、健康を守る第一歩です。