なぜ肩こり・腰痛は起こるのか?
現代人に最も多い体の不調といえば「肩こり」と「腰痛」。
長時間のデスクワークやスマホの使いすぎ、運動不足、ストレスなどが原因で、筋肉が緊張し血流が悪くなることで痛みが生じます。
また、姿勢の悪さや冷えも大きな要因です。特に猫背や反り腰は筋肉への負担を増やし、慢性的な不調につながります。
鍼灸が肩こり・腰痛に効く理由
鍼灸は「筋肉の緊張を緩める」「血流を改善する」ことを得意としています。
- 鍼:深部の筋肉に直接アプローチし、緊張を和らげる
- 灸:体を内側から温め、血行を促進する
このダブル効果によって、肩こりや腰痛の根本原因にアプローチできるのです。
肩こりに効く代表的なツボ
肩こりには、首や肩周りの血流を良くするツボが有効です。
- 肩井(けんせい):肩の真ん中にあるツボ。ガチガチになった肩をほぐす。
- 天柱(てんちゅう):後頭部の付け根にあるツボ。首こりや頭痛にも効果的。
- 合谷(ごうこく):手の甲にあるツボ。肩の緊張を和らげ、全身の血流を改善。
腰痛に効く代表的なツボ
腰痛は体の深部に原因があることが多いため、腰だけでなく下半身のツボを刺激すると効果的です。
- 腎兪(じんゆ):腰の真ん中あたりにあるツボ。冷えや腰のだるさを改善。
- 委中(いちゅう):膝裏の真ん中にあるツボ。腰から脚にかけての痛みに有効。
- 足三里(あしさんり):膝下にあるツボ。胃腸の働きを助けつつ腰痛もサポート。
実際の施術ではどう進める?
- カウンセリング
症状の出方、生活習慣、姿勢などを丁寧に聞き取ります。 - 施術
肩や腰のツボを中心に、全身のバランスを見ながら鍼やお灸を行います。 - アフターケア
日常生活でできるストレッチやツボ押しをアドバイス。
鍼灸は「肩や腰だけ」にアプローチするのではなく、全身の巡りを整える施術です。
そのため、体全体が軽くなるような感覚を得る方も少なくありません。
自宅でできる簡単ケア
ストレッチ
- 肩をすくめて力を抜く「肩甲骨ストレッチ」
- 背筋を伸ばす「キャット&ドッグポーズ」
セルフツボ押し
- 疲れを感じたときは「合谷」を親指でじんわり押す
- 腰のだるさには「三陰交」を両手で包み込むように刺激
「少し疲れたな」と感じたときに取り入れると、不調の予防にもつながります。
鍼灸と併用すると効果的な習慣
- 正しい姿勢を意識する(猫背にならないように)
- 適度に運動する(散歩やストレッチだけでもOK)
- 体を冷やさない(特に腰やお腹を守る)
これらを意識しながら鍼灸を続けると、再発予防にもつながります。
まとめ
肩こり・腰痛は、ただの疲れではなく「血流の滞り」や「筋肉の緊張」が原因です。
鍼灸はその根本にアプローチし、痛みを和らげるだけでなく体質改善も期待できます。
「マッサージではすぐに戻ってしまう…」
「薬に頼りたくない…」
そんな方こそ、鍼灸を取り入れることで長期的な改善が見込めます。